パチンコは実質的には現金を扱うギャンブルだと言えるので、中にはそれによって生計を立てている人も存在します。
そのような人をパチプロと呼びますが、しっかりと台を見極められればそれなりに勝つことができた昔はともかく、現在ではかなり少なくなっているのが実情です。それは、現在のパチンコの勝敗のほとんどが腕だけではどうにもならないからだと言うことができます。
プロが行うこととは?
パチプロは基本的に期待値がプラスの台を打って収益を上げています。この期待値については別の記事を参照してください。簡単に表現すると、打てば打つほどプラスになる期待が高い台のことです。
例えば大当り1回当りの期待値が1000円相当の台を打ち続けると、1日に20回当てることができれば、2万円相当の出玉を手にすることができます。ですが、これはあくまで計算上の期待値であり、その通りになることは逆に珍しいと言っていいでしょう。大抵の場合は上ブレ(期待値以上の結果が得られること)や下ブレ(その全く逆)を起こします。
それが1ヶ月単位となると、かなり期待値通りに安定してくると言えますが、それくらい長い目で見ないと現在のパチンコで安定して収益を上げるのは難しいです。このように長い目で見られないと、プロとして生活をしていくのは困難です。
不運が重なることも…
例えば60%の確率でも、5回連続で外すこともあるでしょう。期待値上は、この場合は5回のうち3回は当たらないといけません。
もちろん長い目で見れば60%に限りなく近くなりそうなものですが、いつまで経ってもそこまで収束してくれないこともあります。確率はあくまで確率なので、どこまで続けても、その結果が保証されているものではありません。あまりに下ブレの不運が続くと、例え毎日期待値がプラスの台を打っていても、毎日マイナスになるかも知れません。
このように、パチンコで安定して収益を上げるのはかなり難しいと言えます。プロとしてパチンコを生業にする場合、この安定性に欠けるところが一番のネックになります。その為、ある程度の資金は確保した上でないと、下ブレによってすぐにそれが尽きてしまいます。
そもそも勝てる台がないことも
また、期待値がプラスの台がいつもあるとは限りません。お店によっては全くそのような台を置かないことも珍しくないので、パチプロも楽ではありません。
そもそも期待値がプラスの台を見付けるには、それなりに色々な台に投資をする必要があります。その分も回収しなくてはいけないので、ようやく多少プラスになるという台が見付かっても、実質的な日当分にもならないことも珍しくありません。
現在のパチンコ台は、止め打ちという要素によって多少得をできることはありますが、それだけで確実に勝つことができるほど甘くはないのです。逆に言うと、それくらいしか腕の違いを発揮することができないので、勝敗の大きな部分が運頼りになっていると言っていいでしょう。
パチンコやパチスロは遊びとして楽しみましょう
パチンコが好きな人にとって、このパチプロは憧れの存在かも知れませんが、そう甘い世界ではなく、それを目指すようなことは決しておすすめしません。パチンコはあくまで遊びとして楽しむものだと考えてください。
パチスロの場合は台によっては、空いた後の連チャンの残りや天井を狙うという作戦がありますが、これらは少し打ったことのある人なら誰でも考えることなので、それだけで生活がしていけるほど甘くはありません。こちらの場合も遊びの範囲で打つのが正しいと言えるでしょう。